第一回「世界人事会議」基調講演スピーカー アンガス・マグレガー様 インタビュー Vol.2
(株式会社三菱UFJ銀行 グローバル人事ヘッド 三菱UFJ証券ホールディングス株式会社 インターナショナルCHRO米国商工会議所女性ビジネス評議会副議長)
「世界人事会議」
基調講演テーマ:
「三菱UFJフィナンシャル・グループのグローバル人的資本戦略 〜日本から世界40カ国以上に向けて」
日本の国内外から質の高い才能を融合させ、日本に深く根ざした機関の文化的利益を最大化して、人的資本を効率的に管理することで生み出される戦略的な優位性とは
ワークショップテーマ:
最新のHRビジネスパートナーとは ―ビジネスは何を望み、必要としているのか?
6月31日に、アンガス・マグレガー様を訪問し、「世界人事会議」に向けての抱負と期待をお聞きしました。インタビューは英語で行われましたが、ここでは内容につき、日本語に要約してお届けいたします。インタビュー動画(英語)もございます。YouTube 人事資格認定機構チャンネル(https://youtube.com/@hrai–2802?si=9czH1b4gAG690The)にてご視聴ください。インタビュアー 華園 (人事資格認定機構HRAI 代表理事) |
世界人事会議では、基調講演を行っていただきますが、そちらにいて少々お話を伺えますか?
そうですね、もちろん全てをお話しする訳にはいきませんけれども。
私の基調講演ではMUFGのグローバル人事戦略についてお話しします。
昨年MUFGでは次の10年を見据えた中期プランが発表され、金融ビジネスの近代化にフォーカスしており、人的資本戦略がその中心を担います。
ビジネス戦略を実現するための人的資本戦略についてお話しします。
また、元来のアドバイザーとしての立ち位置を意識したH Rの役割についても言及します。そしてその元来のアドバイザーとしてのH Rが運用的な立場とテクノロジーとデータのパワーを活用していくこれからのHR、また同時に、H Rに関わる人たちのキャリアパスについてお話しする予定です。「サービング・ザ・ビジネス・セーフリー」と常々私が言っているのですが、ビジネスを推し進めると同時にコントロール機能を併せ持ったH R機能の重要性です。
大変エキサイティングな講演になりそうですね。今から楽しみです。
正直な感想を言わせていただくと、保守的なイメージのある日本の金融機関ですが、グローバルHRのヘッドが日本人でないと言うことがとても先進的な取り組みに感じています。
三菱の名前でより保守的なイメージがあるのかも知れませんね。しかしながら、保守的なビジネスの仕方が「リーマンショック」時においては非常に功を奏したという事実もあります。
「世界人事会議」ではSHRMのCEOも来日し日本で初めての基調講演を行います。先日ラスベガスでSHRM23 (SHRMの年次会議)が開催されました。その際個別にSHRMのCEOと会談し、その時にSHRMのCEOの出席する全ての人事会議で日本が話題に上ると言っておられました。この日本への注目という点はいかがですか?
日本は過去25年ほど経済的逆風の中になりました。それでも現在でもGDP世界第3位を維持しています。そういった事実を見れば、日本の政策も必ずしも誤りばかりであったわけではない訳です。日本の顧客ベースと成長するグローバル顧客ベースを掛け合わせていくことで今後もビジネスのチャンスは広がります。また現在日本への投資は有利な状況ですので、対日投資の増加も推し進めるべきですね。同時にグルーバル企業では日本のリーダーと海外のリーダーを結びつけていくことが重要でしょう。
確かに、人事だけを見ても日本の人事施策で先進的なものもありますので、そう言ったいいところは世界に広めていきたいですね。
アンガスさんには基調講演とワークショップでもご発表をしていただきます。ワークショップでは、参加者とも闊達に意見交換をしていただけると思います。 「世界人事会議」の参加者へ向けてメッセージをお願いいたします。
私自身とても楽しみにしている、日本初の「世界人事会議」となります。
皆さんも是非ご参加ください。この会議は一方的なメッセージを受け取る場ではなく、違った背景、視点を持つ人たちが集い意見を交換して交流する場です。
基調講演からインスピレーションを得ていただき、その後2日間にわたるワークショップでは様々な意見が交わされることでしょう。
私のワークショップでは現代におけるビジネスパートナーとしてのHRの役割についてお話しします。日本の金融業界の方は特にご参考いただけると思いますし、グローバルなビジネスを展開する企業の方々にとっても有益な情報交換の場になると思います。冒頭から言っていますが、「世界人事会議」は日本語・英語で行われる日本で初めてのグローバルレベルの人事会議となりますので、まさに「グローバル」を日本の会場に持ってくると言えます。グローバルレベルで交流ができるのも魅力がありますし、皆さんにとって非常にベネフィットが大きいのではないでしょうか。皆さんと会場でお会いできること楽しみにしておりますし、会議後も国を超えた交流が続くことを期待しています。
「世界人会議」をプランして実行しているHRAIのチームにエールと感謝を送ります。
大変暖かいお言葉ありがとうございます。
多くの皆様と会場で直接お会いできることを私たち一同大変楽しみにしております。
? 当インタビューを収録した動画はこちらをご覧ください。
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華園ふみ江
一般社団法人 人事資格認定機構
代表理事
米国公認会計士
ASTAR LLP 代表
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