ジョブ型 でつまずく典型的誤解についての解説とアドバイス 第四弾

Q&A:HRAIからの回答

Q7)中間レビュー

パフォーマンスマネジメントのサイクルでちょうど中間レビューの時期になりますが、目標設定の際にJ Dが作成されておらず、またジョブに基づく目標設定をたてられていない場合、現時点でできる対策、アドバイスございますか?

A7)

そのような要請を時々お手伝いしています。大変良い機会ですので、より良いジョブの定義を作り上げる機会として頂きたいです。

アドバイス)

まず中間レビューで本来どのような仕事をすべきなのか、漏れ・重複は無いかの再確認を上司・部下の間でしてください。それがJDを作成する第一歩です。

JDを作成し上司と部下のコンセンサスが取れたら、JDに基づいて会社のゴール、部署のゴールと本人のジョブが直結している目標を立てましょう。


Q8)ジョブ型の法制度

アメリカではジョブ型がむしろ当たり前のものとして浸透しているというコメントがありましたが、そうすると法的にも正当化が既に図られているはずで、そのあたりは興味深いトピックです。

A8)

ご指摘の様にジョブ型はそれだけで存在するわけではなく、社会環境・法的な整備と同一歩調で進んできています。

アメリカは雇用機会均等法が早期から相当厳しく導入されていますから、それだけ真剣に議論・検討されて今の状態に至っています(SHRM Essentialsの講義ではアメリカ法についての説明を行っています)。

アドバイス)

順番としては社会的な問題にどう対応するか、個々の企業がまず現実の場面で対応しつつ、そしてそれを法的にどう文章化していくかという流れになると思います。様々な状況が考えられます。


Q9)バイリンガルコースのメリット

SHRMエッセンシャルズプログラムを日本語もしくは、英語ではなく、バイリンガルコースで学ぶメリットがございましたら、ご教示ください。

A9)

SHRM Essentialsバイリンガルプログラムは、日本語・英語で人事の基礎(特に人事専門用語の意味を踏まえての習得)が集中的に短時間で可能なことです。

日本語が母国語であれば、専門知識を英語だけで学び習得するのは誰にとってもハードルが高く、英語のニュアンスなどは専門知識であれば非常に難しくなります。そう言った事から、日本語で人事専門知識を習得する事は不可欠であると言えます。一方でグローバル人事の現場において特に英語でのコミュニケーションの際に正しい人事専門用語を適切に使えなければなりません。日本語・英語で正しい人事専門用語を使えること、これがグローバル人事プロフェッショナルにとっての最大の強みといっても過言ではないと思います。人事専門知識の基礎を母国語である日本語で理解し、グローバル人事の現場で必要な正しい英語表現も専門知識と共に習得できることがなんと言ってもSHRM Essentialsバイリンガルプログラムを学ぶメリットです。


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華園ふみ江

一般社団法人 人事資格認定機構
代表理事
米国公認会計士
ASTAR LLP 代表

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