これらからの人事〜2022年からの10年【1月号】ファイナンス(CFO)〜人事(CHRO)の路

1月〜6月の6回シリーズでコラムを掲載いたします。

ビジネスの発育サイクルと時代の潮流

ビジネスが誕生して育っていくサイクルを辿った時、今人事が直面しているトランスフォーメーションのフェーズが見えてくると思います。

ひとつのビジネスが誕生すると、まず「売る物・サービス」を考える(Conceive)するところから、実際に「売る物・サービス」を創る(Create)して世に出します。世に広めていくために営業・マーケティングが活動を開始し、売れれば請求書を出して売り上げて現金を回収する。在庫を管理する。ビジネスが誕生すると早速帳簿をつけるなど記録する必要があります。

これが原始的ビジネスの始まりで、今まで私が見てきた企業では、「商品・サービス→営業→カスタマーサービス→マーケティング→ファイナンス→人事」の順番でビジネスは発育していきます。

一通りその原始的1サイクルを終えると、発育サイクルの振り出しから戻ってサイクルが巡っていって継続的にビジネスは存続、成長を続けてきます。

これはベンチャー企業のみならず既に地位を確立している大企業でも、新規事業を立ち上げる場合にはこのサイクルを通ります。

また大局的に見てみると、この発育サイクルは企業の規模やビジネスを超えてグローバル全体を飲み込む潮流があり、時代と共にどの発育サイクルに重点を置いている時代なのかということがある様です。世界中の企業の多くがシンクロナイズして、同じ発育サイクルのフェーズを経験しているのが過去のデータの分析により見えてきます。

今、その大きな潮流は人事に巡ってきています。

先んじてファイナンス部門で世界的に起きたトランスフォーメーション(変革の潮流)を紐解きながら、そこから続いて人事部門に起きている変革の潮流について、日本とアメリカの事例を織り交ぜながら毎月お伝えしていきたいと思います。

ファイアンスが管理部門から戦略部門にトランスフォームした過程を辿れば、今とこれから起こる人事のトランスフォーメーションがより鮮明に予測できます。

ビジネスの発育サイクル

商品・サービス→営業→カスタマーサービス→マーケティング→ファイナンス→人事

*次月号は来月14日に掲載します。

華園ふみ江

一般社団法人 人事資格認定機構
代表理事
米国公認会計士
ASTAR LLP 代表

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