HRAI企業研修に密着〜花王株式会社様の『これからの組織、これからの人事』〜

2022年1月・2月、花王株式会社 人事部のみなさまへのHRAI人事研修が全4回に渡って行われました。
今回はHRAIの人事研修を取り入れた想い・組織の展望について、人事開発部門 キャリアコーディネーターの力石さまへお話を伺いました。

−HRAIの研修を取り入れようと思ったきっかけは、どんなところにあったのでしょうか?

社内で、人づてにご紹介いただいたことが直接のきっかけになります。

もともと入社5年目程度以降、特に30代までの人事担当社員の能力開発、教育研修に課題感を持っていました。

−『人事マネージャー』はどのような立場でしょうか?

当社ではマネージャー自らもプレイングマネージャーであることが主流です。

しかしながらそういった人財も、採用・報酬など人事が担うすべての業務を幅広く経験して今のポジションについているわけではないため、ある意味では業務未経験分野を持っていることになります。

業務上のすべてを経験するのは難しいので、Off-JTではありますが研修を通して人事をジェネラルに改めて考える、さらには経営的な視点を取り入れつつパーツごとに捉える機会を設けたい、というのが今回研修を受けるにあたっての大きな目的の1つです。

−なるほど。今回受講された方は現在社内でどのような役割を担っている方でしょうか? 

人事の中でも30代半ば世代を中心に、次期マネージャー候補(他社さんでいうところの課長でしょうか?)や、マネージャーに届いているような社員6名を選出しました。非常に多忙で、子育て世代の社員もいます。

−彼らにはどのような期待がありますか? 

今回の研修をひとつのきっかけとして、自ら人事のことや経営のことを『勉強する』ことの重要性を体感・再認識してほしいという思いがあります。

例えば講義であったSWOTアプローチ。講義の中のわずかな時間かもしれないですが、今回のようなメソッドで自分の担当する仕事や他部門とのコラボの仕事でどういうものが求められるかを考える。また、新しく創造するようなもので、今すぐでなくやがてでも良いので、記憶の引き出しの中に入れて、日常での業務で顕在的にアウトプットしていってほしいという期待を持っています。

−ありがとうございます。御社でこれからの人事に求められる役割とはなんだと思いますか?

今回すべてを通して私の主観でのお話になりますが、当社は消費者の皆様によりよきものを買っていただく製造業です。ものを開発する人間、作る人間、売る人間・・・様々なセクションがありますが、社員がより働きやすい環境で、よりモチベーションを上げるような制度・施策を、社会的要請も踏まえた上でビジネスに寄り添うというのが人事として求められると考えています。

当社は海外含め連結1兆4000億円、国内だけでも3万人以上の社員がいますので、全ての要望に応えるのは不可能ですし、人事は経営陣をサポートする存在でもあります。これからの人事には、革新的・創造的な発想で社員のモチベーション・エンゲージメントを高めていく、KAO Wayをより促進・浸透させるような「エースピッチャー・ホームランバッター」のような存在も人事から出て欲しいなと思っています(これはあくまで、私個人の願望ですが)。

−最後に研修を受けた感想をお伺いさせてください

全般的な人事を経営的視点を取り入れながら頭の辞書・机の引き出しを作って欲しいという目的から鑑みると、知識の欠けてる部分を知ったり、既に知っていてやっぱりそうなんだと答え合わせができる部分があったりと、非常に良い機会を提供していただけたと感じています。

ものづくりのプロフェッショナルとしての人事哲学に感動。すべて私の主観ではありますが、と謙遜しながら朗らかにお話される力石さんの笑顔がとても印象的でした。力石さま、ご協力ありがとうございました。

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